社長のつぶやき

ハブの毒

2021.06.26

『ハブが人にかみつくときは、怒っているとき、またはエサにしようと思っているときです。

愛をこめてガブっと嚙みついたときには毒を出しません。

つまり、ハブの毒は、怒りに満ちて、あるいはエサにしようと思ったときだけ出るのです。

じつは、私たち体の中にも、毒物を作る機能がちゃんと備わっているのです。

試しに、怒ったり腹を立てたりしたときにその怒気を一升瓶の中に入れて、そこへハエを一匹入れて密閉したとします。

普段なんでもないときに息を入れて密閉していると、だいたい30分くらいでハエは死にます。

窒息死です。

ところが、怒っているときの息を一升瓶の中に入れて密閉してハエを一匹入れておくと、約3分ほどで死んでしまいます。

窒息死ではなく毒死。

私たちは、怒っているときに吐き出した呼気の中に、実はものすごい毒素を含んでおり、ハブと同様の毒を体の中で造る機能があるのです。

そしてそれはどういうときかというと、怒ったとき。

ハブが噛みつくときと同じなのです。

腹を立て、イライラしたときに、毒気を含んだ気が体の外に出ていくわけですが、その怒って怒鳴って毒を含んでいる“気”を目の前の相手が吸い込むと、気力も体も弱まるようになっています。

したがって、激しく怒れば起こるほど、相手はどんどんエネルギーダウンしていくわけです。

その毒で相手を弱らせることが人間にもできるわけですが、誰がいちばん被害を被(こうむ)るかというと、実は自分。

腹を立てて怒って怒鳴っているときに猛烈な毒物ができますが、その毒物はタンパク質を溶かすものなのです。

そして自分の五臓六腑は、当然すべてタンパク質でできています。

怒ったとき、人間は自分が作った毒物によって、実は自分の体中の臓器を溶かし始めます。

ゆえに怒らないほうがいい、というのが私の結論です。

自分の周りの人に対して、ひどいことをしてるじゃないか、間違ったことをしてるじゃないか、と言って腹を立てる人がいますが、それはものすごくバカな話です。

例えば、狭い道に駐車している車の横をすれすれに通らなくてはいけないというときに、「なんでこんな所に停めてるんだ」と言って怒っている人がいます。

よく考えてみると、この違法駐車をしている車の持ち主はそこにはいなくて、どこかでコーヒーかなんか飲んでいて、とても楽しく過ごしているかもしれないのに、それをイライラして「コノヤロウー」と思った人が、結果的に五臓六腑を溶かして体を痛めていくなんて、バカな話ではありませんか。

従って、腹を立てないほうが損得勘定としては利口だということです。

ハブはとても良いことを教えてくれています。』

体は正直です。

つまらない、悲しい、嫌だ、と思ったり、愚痴や不平不満や泣き言を言ったり、怒ったりすると、体がそれに反応する。

不機嫌になり元気もなくなる。

そして、ついには生きるエネルギーもなくなってくる。

特に、怒りは自分の体を急速に痛めつける。

毒舌の人が、「毒を吐く」と言うが、これも怒りと同じだ。

自分の体を大切に思うなら、それとは逆のことをやるしかない。

毒を吐くのではなく、「愛ある言葉」「やさしい言葉」「思いやりのある言葉」を発する。

つまらない、悲しい、ではなく、「楽しい」「うれしい」「しあわせ」「ツイてる」「ありがとう」「ゆるします」と言う。  小林正観