2021.06.21
自分が今世で決めてきた問題からは、絶対に逃れることができません。
だからそういう問題から一時的に逃げられたとしても、また別の、本質的に同じ問題が現れたりするんです。
たとえば、勤めていた会社で人間関係がイヤだからといって辞めると、また別の会社で同じような人間関係の問題が起こったりします。
このように人間関係でイヤなことが続くんだとしたら、それは自分の中にそうさせるものがあるんです。
「上司が私にいじわるをするんです」って言う人も、そのいじわるをされた人が上司になったときに、同じようなことをやりかねない性格だから、そういうことが起こるんです。
これを「鏡の法則」といいます。
「自分が好意的に接すれば、相手も好意的に接してくれる」とか、「相手に対して苦手意識や敵対心を持っていると、相手もその人に対して同じような感情を持つ」というのは表面的な話で、「鏡の法則」はもっと内面的に深いところまで映しだすことがあるんです。
たとえば「威張っている人を見るとすごく腹が立つ」人というのは、自分の心の中に、人の上に立ったときに威張ってしまうという性格があるんです。
または、自分が威張りたいのを抑えてる。
抑えてるから余計に、相手が威張ると腹が立っちゃうんです。 斎藤ひとりさん