2021.06.19
人見るもよし
人見ざるもよし
我は咲くなり
(武者小路実篤)
何はともあれ、「咲く」ことがたいせつです。
それは、他人の評価を受けとめる主体性の問題と言ってもいいでしょう。
ほめられればありがたく受けとめ、悪く言われれば、それも受けとめてゆく。
しかし、いつも心の底には、他人の毀誉褒貶(きよほうへん)にかかわりなく存在する「自分」を温かく、しかも冷静に見つめる姿勢がなければなりません。
そして、自分だけが咲かせられる花を一番美しく咲かせていこう、という決意と努力がたいせつです。
花が咲くために太陽、空気、水等が必要なように、人間が「咲く」ためには「愛」が必要です。
それは、自分の自分に対する愛であり、他人の愛であり、さらに神、仏のみが持ちうる無条件の愛なのです。