2021.05.30
『逆境というものは、自分が自分自身に与えた試験問題のようなものです。
その逆境には重要な意味が隠されており、その問題を解くことによってワンランク上の人間に成長できる。
だからこそ、自分自身でその逆境を選びとったのです。
人間は自分のレベルに応じて、自分にふさわしい試練というものを選びとって生きています。
自分の力で解決できないような試練は選びません。
目の前にある状況がつらければつらいほど、苦しければ苦しいほど、その人はその試練に立ち向かうに値する人間だと言えるのです。』
人生は航海にたとえられる。
「船は港にいる時、最も安全であるが、それは船が作られた目的ではない」 (パウロ・コエーリョ)
嵐や高波を恐がって海に出なければ、ずっと港にとどまっていなければならない。
しかしながら、船は海原に出るためにつくられている。
一旦港を出れば、穏やかだった海が急に表情を変え、一転にわかにかき曇り、雷鳴とともに滝のような大雨が降ることもある。
またある時は、嵐となり、奈落(ならく)の底まで落とされるような大波に遭遇することもある。
そんな逆境を何度も乗り越えたとき、優秀な船長と船乗りが育つ。
逆境は、自分が自分に課した試験問題。
乗り越えられない試練はやってこないと肚を括(くく)り、人生の荒波を乗り切っていきたい。