2021.05.07
「いただきます」とは、神におそなえしたものを頂(いただ)く、というのが語源。
お米や野菜を作ってくれた農家などの生産者、そしてそれを配送したり、料理を作ってくれた人等々、食にたずさわるすべての方々に対する感謝の意味が込められている。
そしてまた、命あるものをいただくことにより、我々が生きていける、という食材に対する感謝の意味も込められている。
それは、植物にしろ動物にしろ、その命を我々が奪っているということだからだ。
以前、学校の給食のときに、お金を払っているのになぜ、「いただきます」と言わなければならないのか、と文句を言った親がいた。
すべて物事をお金や損得で考えるという、悲しい思考がそこにある。
食事のとき、「いただきます」、食事が終わったら「ごちそうさまでした」という言葉。
日本に残るこの美しい言葉、感謝の言葉。
我々は、毎日「いのち」をいただいている。
「いただきます」という感謝の言葉を大切にする人でありたい。