社長ブログ

「予祝(よしゅく)」

2021.04.10

なぜ日本人はお花見をするのか?

実は、お花見こそ、古代日本人が実践していた、夢(願い)を叶えるための引き寄せの法則だったのです。

古代日本人の一番の願いは、稲がたわわに実り、お米がしっかりとれることでした。

その願いの実現を引き寄せるためにやっていたのが、実は、お花見だったのです。

どういうことか?

春に満開に咲く「桜」を、秋の「稲」の実りに見立てて、仲間とワイワイお酒を飲みながら先に喜び、お祝いすることで願いを引き寄せようとしていたのです。

これを「予祝(よしゅく)」と言い、ちゃんと辞書にも載っています。

古代日本人がやっていた、夢の引き寄せの法則、それが「お花見」だったのです。

祝福を予(あらかじ)め予定するのです。

いわば、「前祝い」です。

先に喜び、先に祝うことで、その現実を引き寄せるというのが、日本人がやっていた夢の叶え方なんです。

盆踊りも予祝です。

秋の豊作を喜ぶ前祝ダンスが由来です。

実は、奇跡はとてもシンプルな法則(原理)で起きています。

日本のことわざ、「始めよければ終わりよし」

というのは、現在の心の状態(始め)がよければ、未来(終わり)もよいって意味なんです。

いまを喜んで生きれば、未来もまた喜びが待っているのです。

これが奇跡の起こしかたです。

21世紀までは、いいことがあったら喜ぶという時代でした。

しかし、22世紀は「順番」が違う。

いいことなんか、なにもなくても先に喜んでしまう時代です。

先に前祝いして、いいことを引き寄せる時代です。

武田鉄矢さんも、この「予祝」でブレイクしています。

フォークシンガーだった若い頃の武田鉄矢さんが、歌が売れなくて、東京から故郷の博多に帰り、お母さんに「もう、歌をやめる」と言ったのだそう。

すると、お母さんは「やめるな!」と。

そして黙って冷酒をついでくれ、コップを高々と掲げて、こう言った。

「鉄矢さん、成功おめでとうございます。かんぱ~い!!!」

鉄矢さんは、「めでたかことは、なーんにもなかばい」と伝えると、お母さんは「とにかく先に祝おう」と。

いったいなんのことかわからず、ポカーンとしていると、お母さんはこう言ったそう。

「おまえには貧乏神が憑(つ)いている」

えっ~!!!???

「でも、乾杯すればその貧乏神はここまで苦しめているのに、まだおめでとうとか言ってるよ」と拍子抜けして離れて行く。だから一芝居打ってお祝いするんだ」と。

この日、親子で一芝居打ち、祝杯をあげたわけです。

すると、このあと一気にブレイクしていくのです。

鉄矢さんは、これが日本古来の「予祝」だったということをあとで知るわけですが、「あの夜は忘れられない」と語っています。

喜べば、喜びがやってくるのです。