2021.04.03
天才投資家といわれたジョージ・ソロスは自著「ジョージ・ソロス」の中でこう語っている。
「体が痛くなるんだよ。
私はかなり動物的な勘に頼っていてね。
以前、さかんにファンドを動かしていたときは、背中の痛みに悩まされた。
その鋭い痛みが始まったのを、自分の投資ファンドのどこかにおかしいところがある合図だと受けとったわけだ」
およそ、非科学的な言葉だが、この手法でソロスは数々の投資に大成功してきた。
もちろんここに至るまでには、多くの場数を踏み、幾多の失敗も重ねてきたはずだ。
直感が働くときは、「なんとなく」それを感じる。
「なんとなく」この人とはウマが合いそうだとか、「なんとなく」違和感を感じるとか、胡散(うさん)くさい、というようなときだ。
これは理屈ではない。
理屈を超えたものだからこそ、AIやデジタルを軽く飛び越える判断を下すことができる。
「(誰もが)わからないことを決めるとき」は、直感に頼るしかない。
実は本当は、未来のことは誰にも分らない。
「この人と結婚していいのか」「この会社に入っていいのか」「会社を辞め転職していいのか」…。
そのためには、出口氏のいう、多くの本を読み、多くの人と会い、多くの場所に出かける(旅)。
場数を踏み、失敗もし、歳を重ねて…
直感の精度を高めたいですね。