計画は常に変更を余儀なくされ続けるでしょう。
だとしたら「計画」よりも、どんな変化にも対応できる「準備」を進めておくほうがいい。
長い人生のうちに変化は必ず起きるのです。
それは1ヶ月後かもしれないし、5年後かもしれない。
いつかはわからないけれど、必ず起きると想定して、どんな変化があってもライフスタイルの転換で適応できるような準備をしていきましょう。
ただし、準備と言っても、やりたいことや楽しさを先送りして我慢するような準備の仕方はオススメしません。
なぜなら、わたしたちは「100年生きるかもしれないし、明日死ぬかもしれない」存在だからです。
もし仮に、先送りしているうちに死んでしまったら、その人生は未完成で終わってしまい、死の間際に後悔するかもしれません。
だから、わたしたちがオススメするのは、人生をしっかりと楽しみ、味わいながら準備を進めていくことです。』
『バスケットボールでは、ボールを持ったままその場で軸足を動かさずにもう一方の足を動かしてフェイントしたりパスを出す方向に体を向けたりする動きがよく見られます。
これをピボットと呼びます。
軸足のことをピボットフットと呼び、もう一方の自由に動かせる足をフリーフットと呼びます。
フリーフットはその名のとおり、360度好きな方向に踏み出すことができます。
わたしちは経験の蓄積と偶然を軸足(ピボットフィット)にして、360度好きな方向にフリーフットを踏み出し、キャリアを転換することができます。
あるときは右へ、あるときは左へ。
こうしたライフピボットを何度も何度も繰り返すことで、うねうねと曲がったキャリアの軌跡が描かれていきます。
直線的だったかつての人生スゴロクとは全く異なります。
その軌跡は一人ひとり異なるユニークなものになるでしょう。』
ピボットするのは、なにも個人だけではない。
企業も同じだ。
昨今は「本業」を守ろうとして、変化への対応が遅れ、一気に化石になってしまうというケースがよくある。
それは、DXによって、本業消失という危機があらゆる業界に及んでいるからだ。
富士フイルムがいい例です。
デジタル化により、フィルム事業が消失した代わりに既存の技術を生かし、化粧品や医薬品や、情報の会社に変化した。
3分の2を占めていたフィルム事業を切り捨てることができたからです。
片やフィルムの巨人として君臨していた「コダック」はその変化に耐えきれず経営破綻した。
本業の基礎技術を軸足(ピボットフィット)にしながら、大きく転換する。
これは、個人も同じこと。
ライフピボットで、ライフスタイルを何度も変えることができる人でありたいですね。