2021.03.19
人間は、一人では生きていけない動物です。
人が集まり「社会」という共同体をつくり、人間は社会に守られて生きているのです。
社会には、それがきちんと機能するための「ルール」が存在します。
社会で生きる私たちは、そのルールを守り、その中で自分の「やるべきこと」にベストを尽くす。
それが、私たちが社会で生きていく上で、最低限、求められることです。
もし、ルールに縛られず、100%自由に生きたいといういのであれば、無人島で一人で暮らすしかありません。
そこでは、守ってくれる人は誰もいません。
自分の身は自分で守っていかなければなりません。
「完全な自由」とはそういうものです。
そして、もっと踏み込んでいえば、「どうでもいいもの」だと思うからこそ、思い切って仕事ができるのではないでしょうか。
なぜなら、上司になんと思われようと、たとえ失敗しようが、左遷されようが、しょせんは「どうでもいい」ことなのですから。
自分の「やるべきこと」を、自分の信念に従い自分が納得できるまで真剣に取り組んでいけばそれでいいのです。
それが僕の仕事に対する基本的なスタンスです。
「どうでもいいもの」だからこそ、上司の顔色を窺う必要もなく「どうでもいいものだからこそ]
上司の意見に100%とらわれる必要もなく、思い切って自分が正しいと思う方法で全力で仕事に打ち込めるのです。 【立命館アジア太平洋大学学長、出口治明】
「人生というのは、冥土(めいど)までの暇(ひま)つぶしだよ」
『人生とは何ですか?』という問いに、今東光氏はこう答えました。
何か困ったことや、とても解決できなような重大なことが起きたようなとき、この言葉を思い出したら、ふっと力が抜ける。
「なんとかしなくては」、と真剣に思えば思うほど、ドツボにはまり、身動きがとれなくなる。
そんなとき、「人生は冥土までの暇つぶし」とか「人生とは、どうでもいいもの」と思えるなら、そこに余裕ができ、物事を客観的にみることができる。
ただひたすら真面目に物事を見るだけでは、創造的な解決はできない。
そこに、「笑い」だったり、「ちょっとふざける」とか、「面白がる」、「ユーモア」なども必要です。
「仕事はどうでもいいもの」