2021.02.27
『「縁起(えんぎ)の法則」をご存じでしょうか。
「縁(よ)りて起こる」これはお釈迦様が最初に得た「悟り」といわれています。
自分の人生は、自分以外のすべてのおかげ、神仏やまわりのおかげで成り立っている。
それが「縁起」の意味です。
お釈迦様は次のように悟りました。
「私」の思いで成り立っているものは何ひとつない。
人は、自分の思いで未来を切り拓(ひら)き、人生が変わっていくと考えているために苦悩する。
苦悩の本質は「縁起」を認めないために起こる…。
この「悟り」を簡単にかみ砕くと、
「あなたの努力や才能によって人生が組み立てられていることはない」
「あなた以外のすべてがあなたの人生を決めている」
と思い定めるということです。
自分の生き方を、神仏やまわりが喜んでくれて、認めてくれる。
その結果、「私」を「私」たらしめてくれている。
どうやら、それが宇宙の構造らしいのです。』 小林正観