2021.02.21
『一つのドアが閉まるとき、他のドアは開いているものである。なのに人は、しばしば閉まったドアを長く未練たっぷりに見つめてしまい、開いたドアになかなか気づかない。』(アレクサンダー・グラハム・ベル/発明家・イギリス)
ベルは電話の発明家として名高く、今も電話はBellと呼ばれています。
しかし、本人は発明家として次々に自分の研究対象を変えていっています。
それは、エジソンも同様でした。
これは一流の発明家としての姿勢から生まれたのかもしれません。
日本の発明王と呼ばれたのは豊田佐吉です。
発明家は、必ずといってよいほど実業家たちに振り回されて傷ついています。
ベルもエジソンも佐吉もそうです。
佐吉は、その傷を癒すためにアメリカを旅行すます。
そこで、まるで蟻のように走る車の列を見ました。
そして、「日本でも、アメリカに負けない車をつくらなくてはならない」と考え、帰国後、息子・喜一郎に命じて自動車事業に着手させました。
今では世界一の自動車会社であるトヨタだが、「変わらないことが一番悪い」と現社長が言ってました。
これは、ここでベルが教えてくれていることを言っているのでしょう。
今までのドアは絞められており、新しいドアが開いているのに気づき、そこに向かわないと企業は終わることになるということです。