2021.02.20
あの幕末の風雲児、高杉晋作のこんな言葉があります。
「真があるなら 今月今宵(こよい) あけて正月 だれも来る」
それを、幻冬舎社長、見城徹氏はこう言いかえています。
『《情けあるなら今宵来い。明日の朝なら誰も来る》
「情けあるなら、今宵駆け付けてくれ。
同志として一緒に事を成そう。
この辛い今こそ、君が必要なんだ。
明日の朝だったら、何人か来るだろう。
しかし、明日の朝では、もう遅いんだ。
来てくれても嬉しくともなんともない。
本当の同志として、俺は認めないよ」
人は、口ではいくらでもいいことを言う。しかし、実際に行動で表す人は、ごくわずかだ。
無理を伴うものであれば、なおさらである。
でも、それをする人は、揺るぎない誠意のある人だ。
高杉はこう呼びかけることで、本当に命を賭ける気がある人だけを、選(よ)り抜こうとしたのだ。』
(人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見てはなくはない/講談社)より