2021.02.07
人生の食卓には、いろんなご馳走が出てくる。
好物もあれば、嫌いな物も出てくる。
ご馳走ばかりとはかぎらない。
粗末な食事が供されることだってある。
わたしたちはこの人生において客である。
客だと考えたほうがいい。
なかなか、自分の思い通りには生きられないからである。
客だとすれば、わたしたちは出された食事を、あれこれ選り好みしないで全部いただかねばならない。
注文をつけることは、客の分際をわきまえていないことになる。
そう、逆境になれば、逆境の人生をしっかり生きればいいのである。
まあ、ほとけさまがそのような食事を出してくださったと思えばいい。
安楽に生きられるなら、安楽に生きるとよい。
死ぬときも同じで、のたうちまわって死ぬ運命であれば、それもほとけさまの食事としていただけばよいのだ。
『のんびり生きて気楽に死のう』PHP研究所