2021.02.13
『表現者を批判する場合の九割が、じつはただ「不快だ」と言いたいのである。そして、そのうちのさらに九割が、さまざまなかたちの(誤解を含めた)羨望や嫉妬に基づいている。』(哲学者・中島義道)
我々人間は、人に認めてもらいたくて仕方のない生き物だ。
だから、まわりの評価や評判が気になる。
しかし、一部の人は、人を批判し、こきおろすことで、自分の自己充実感を満たしている。
「おまえなんか嫌いだよ」「オレのが上だ」と思っている。
匿名性の高いSNSではそれが顕著だ。
しかし、いくら自分の本当の考えや思いを分かってもらおうと、千万遍(べん)説明したところで分かってはくれない。
コペルニクスの地動説が認められたのは、およそ100年たってからだという。
それまでは、いくら事実をつきつけても古い世代や老人たちはそれを認めようとしなかった。
なぜ、100年たって地動説が認められたのか。
それは「世代交代」だという。
そのことを、トーマス・クーンは「パラダイムシフト」と言った。
すべての人に分かってもらうことはできないし、すべての人から好かれることもできない。
「誤解するなら、してみろ!」
この瞬間瞬間を…
誤解を恐れず、生き抜いていきたい。