2021.01.07
人生の目的は、人生を楽しむこと。
では、人生を楽しむとはどういう生き方をすることでしょうか。
どこかのテーマパークや遊園地に出かけて、ジェットコースターやお化け屋敷でキャーキャー騒いだり、おいしい料理をとお酒を味わったりすることとは、根元的に違います。
真の人生の楽しみ方というのは、
「自分の存在が喜ばれているという喜びを、実感しながら生きていく」
ということ。
これが一番楽しい人生の過ごし方です。まわりの人に
「あなたがこの世にいてくれて嬉しい」
と言ってもらえる。
それが喜びであり、楽しみであり、幸せだと感じる日々を送ることです。
ものすごくほしい物を手に入れた。
それも楽しい。
幸せなことかもしれませんが、喜びの質も大きさも違う。
「人に喜ばれる存在」になった喜びは、人間にとって最大の喜びなのです。
人の上に抜きん出て優れた人になるのではなく、どんなポジションでも、どんな側からでもいいから、自分の持っている特徴、特性を生かして、社会に参加する。
たとえば、家をつくるという大工さんの仕事は、社会で喜ばれています。
壁塗りをする左官屋さんも、素人には到底真似できない技で、丈夫な壁に仕上げてくれます。
職人の世界だけではありません。
新聞や牛乳を配達する人も喜ばれています。
電車の運転士や旅客機のパイロットも喜ばれています。
プロスポーツ選手のように人に感動をもたらして喜ばれている人もいます。
お笑い芸人のように人を笑わせて喜ばれている人もいます。
重要なのは、本人が「喜ばれている」と実感して生きているかどうかです。