社長ブログ

偶然の出来事こそ

2020.12.27

慎重に立てた計画よりも、想定外の出来事や偶然の出来事が、あなたのキャリアに影響を与えていると感じたことはありませんか?

偶然の出会い、中止になったミーティング、休暇の旅行、穴埋めの仕事、新しく発見した趣味…こうしたことが、人生やキャリアを思わぬ方向へと運んでくれる経験…偶然の出来事…の一部です。

この本を通して私たちがあなたに伝えたいのは、結果がわからないときでも、行動を起こして新しいチャンスを切り開くこと、偶然の出来事を活用すること、選択肢を常にオープンにしておくこと、そして人生に起きることを最大限に活用することです。

私たちは、決して計画を立てることを否定するわけではありません。

ただ、うまくいっていない計画に固執するべきではないと考えているのです。

あなたは想定外の出来事のせいで、計画を変更したことがどれくらいあるでしょうか?

少し立ち止まって考えてみれば、偶然の出来事はかなり頻繁に起きていることに気づくことでしょう。

たとえば、あなたの新しい上司が、実は本当に話のわかる人だということに気がついたり、あなたの好きなスポーツチームが予想に反して優勝したり、そういうすばらしい驚きもあれば、まったく反対に、最悪ともいうべき偶然の出来事もあるでしょう。

また、よい結果と悪い結果の両方を持つ偶然の出来事もたくさんあります。

想定外の出来事は、生涯にわたって起こり続けます。

あなたの人生に影響を与える出来事の多くは、実際にはあなたが生まれるよりもずっと前に起きています。

たとえば、自分の親や、母国語、人類や出生地などを自分で選ぶことはできません。

最初に通った学校、同級生や先生の選択に関して、あなたはいったいどれほどコントロールできたでしょうか?

友達は自分で選んだと思うかもしれませんが、実際には、住んでいるところや、学校、仕事、家族のつながりなどでお互いに近くにいれば、たいていの人は友達になるものです。

キャリアはどうでしょう?

大学での専攻分野や、職業、会社、同僚、上司にも想定外の出来事が影響を与えています。

自分の職業は自分で自由に選んだと誰もが思いたいものですが、私たちには限られた選択肢しか与えられていません。

あなたが会社を選んだのでしょうか?

それとも、会社があなたを選んだのでしょうか?

おそらく、自分で同僚や上司を選ぶことができた人はほとんどいないはずです。

自分がコントロールできることなんて存在するのだろうか?とあなたは思うかもしれません。

幸いなことに、私たちは自分の行動と、さまざまな経験に対する自分の反応をコントロールすることができます。

この二つは、人生の方向を決める重要な要因です。

自分の行動をコントロールすること、人生に影響をもたらす出来事に対して自分がどう思うかをコントロールすることはできますが、結果をコントロールすることはだれにもできません。

しかし、あなたの行動次第で望ましい結果が起こる確率を高めることができるのです。

人生には保障されているものは何ひとつありません。

唯一確かなことは、何もしないでいる限り、どこにもたどり着かないということでしょう。