2020.12.16
小林正観さんは「投げたものが返ってくる」についてこう言っている。
『振り返ってみると、私は「先生(教師)」に恵まれていました。
学生時代一度も「おい」とか「おまえ」とか呼ばれたことがありません。
どなったり、怒ったり、高圧的だったり、 感情的であったり、という方はおられませんでした。
宇宙の大法則は 「投げかけたものが返ってくる。 投げかけないのもは返らない。 愛すれば愛される、愛さなければ愛されない。 嫌えば嫌われる。嫌わなければ嫌われない。」
だから、荒っぽい言葉を使っていると、 そのとおりの言葉に囲まれることになります。
投げたものが返ってくるので、何年かすると自分に返ってきます。
乱暴な、荒っぽい言葉に囲まれることになります。
「荒れた学校」のことを聞くことがありますが、もしかすると、その学校には、 「おい」「おまえ」という言葉が飛び交ってきたのかもしれません。
国際神道学会の会長で、中央大学の中西旭(あきら)先生は、 「神様は上に行けば行くほど、腰が低くなります。 いばったり、偉そうにすることは絶対にありません。 ときには人間に対して、土下座さえもします。 ほんとうにすごい神様は、とても腰が低いのです」
その話を聞いて以来、私は年下の男性に対しても、 「さんづけで呼ぼう」と決めました。
「言葉を大事にする」ということの中に、「敬語」というものもあります。
中西先生は「丁寧な言葉」以上に、「美しい言葉」をお使いになるかたでした。
「敬語」の使い方が素敵なのです。
年下の教え子に対し、普通に何事もなく敬語を使って接しておられました。
「敬語をさりげなく使いこなせる人は、かっこいい」のでした。
会話の部分で丁寧な言い方をする。
そういう日々を続けていると、荒っぽい言葉を浴びせられることがなくなります。』(幸も不幸もないんですよ/マキノ出版)より
1歳でも年齢が違えば名前を呼び捨てにする人がいる。
特に、学生の頃、運動部にいて、上下関係で接することを叩き込まれた人に多い。
しかし、卒業して何年も経っているのに、名前を呼び捨てされた人はびっくりする。
相手を大事にするには、まず「敬語」を使うこと。
名前を呼び捨てにしないこと。
年下でも「さん」付けで呼ぶこと。
丁寧な言葉を使うこと。
人を大事にするには…
若いうちから、心に刻みたいこと。