素晴らしい話を聞いたり、本を読んだりして、そのときは心を打たれて「よし、この通りにやってみよう」と思うのに、すぐ忘れちゃう人がいるんだよね。
そういうときはどうしたらいいんですかって聞かれるんだけど、それは、そういう人生なの。
あなたはそんなに困ってないから、別にその本に書かれていることをしなくてもいいってことなんです。
要は、自分に必要ないからすぐ忘れちゃうんだよね。
あなたに必要なのは、もっと別のことだってことです。
だから、もし私の本を読んでもすぐ忘れちゃうんだとしたら、私の教えを学ばなくたっていいの。
そんなことより、人の悪口を言わないとか、人を褒(ほ)めるようにするとか、その人にはその人に合った修行がある。
それをやってれば幸せになります。
あなたには、あなたの人生があるということだよ。
海の波ってね、海ができてからずっと存在しているけど、同じ波は1回も来たことがないんだよ。
それと同じように、人間も全員違います。
全員違っていいんです。
人は違うのが当然なんです。
指紋だって、髪の毛の質だって、鼻の穴の形だって、1人として自分と同じ人はいないでしょ。
一人さんの言っていることだってね、思っていることを伝えてるだけで、それが正しいと言ってるわけではないんだよね。
私は、人生ってハズレがなくて当たりばっかりだと思い込んでるし、そのように思いながらずっと生きてた。
で、その通りの人生を歩んでるんです。
だけど、人生そう甘いもんじゃないと思ってる人は、そういう人生になる。
1000に3つ当たればいいと思っている人は、やっぱり1000に3つしか当たらない人生なんだよ。
願い事というのはね、願ったと同時にかないます。
もし、あなたが金銭的に豊かになりたいと願えば、それと同時にもうかなってるんです。
この地球は行動の星だから、豊かになるにはどうしたらいいんだろうって歩き出すと、その道ができるようになっています。
要するに、豊かになりたいのになれないのは、願うだけで行動しないからなんだよ。
願ってもなかなかかなわないんじゃなくて、歩きださないからかなわないだけ。
普通の人って、そんなに簡単に成功なんてできっこないと思い込んでいるんです。
だけど、神を味方にする方法っていうのは、繰り返し言っているように、愛のあるしゃべり方をするとか、愛のある行動をするとか、本当に簡単なことなんです。
みんなね、神様を好きだと言いながら、そのいっぽうで愛のない言葉をしゃべったり、人が傷つくようなことを言ったりしてるの。
そうすると、神様は味方してくれないから、成功することが難しくなっちゃうわけです。 斎藤ひとりさん