もう1個予言をしておこうかな。
この会場に来た人は今年中に予期せぬ臨時収入が必ずありますからね。(大拍手)
私は別にこれ、根拠があって言ってるんじゃないんです。
ただそういうふうに今言った瞬間に、私は自分の信用のために、この会場に来た人一人ひとりに必ず予期せぬ臨時収入があるようにって祈りはじめているわけです。
私がそういう予言をしたら、その年に生まれてはじめて買った十枚の宝くじのうちの一枚で二億円当たった人がいました。
「全部100パーセント、正観さんのお陰」と言うので、「本当にそう思うんですか」と聞いたら「本当にそう思いますよ」と言うので、「じゃあ半分ちょうだい」って言ったら、「ダメ」と断られました。(笑)
二億円当たった人を、私たちは目の前で見ることはほとんどないと思いますけけれど、この人はたまたま私たちの仲間で、何回も何回も話を聞きに来てくれる人でした。
その人は、「ありがとう」を言いながらトイレ掃除をし、財布に生まれて初めて買った十枚の宝くじを入れておいた。
そして、毎日日常的にトイレ掃除と「ありがとう」を実践していたら、突然友人から電話があった。
友人が「朝刊を観ろ!」って電話口の向こうで怒鳴っている。
しかし、朝刊を見たけど何のことやらわからないというのでコールバックした。
すると「宝くじを持って銀行に行け!」と言われたので、しょうがなく銀行に行ったんです。
そうしたら銀行で「宝くじをそこの機械に入れてください」と言われて、言われるわまに入れると、「お客さま、当たってますね」。
そういう人が実際にいました。
皆さんに臨時収入が今年中にありますよということを、私は何の根拠もなく伝えておきます。
根拠があるわけではないけれど、こういうふうに言った以上は、自分の信用のために、皆さん一人ひとりに臨時収入があることを心の底から祈りはじめる。
そういう自分にとって好ましくて楽しい予言、予知をしてくれた人、そういう友人は大事にしたようがいいということです。
宇宙は二重構造みたいになっています。
これも宇宙の仕組みのかなり大きな部分なんですけれども、それはこういうことです。
「病気をしたくない、病気をしたくない」と思っている人ほど、病気にかかる。
「事故に遭いたくない、事故に遭いたくない」と思っている人ほど、事故に遭う。
「お金が欲しい、お金が欲しい」と思っている人ほど、入ってこない。
「結婚したい、結婚したい」と思っている人ほど、結婚が遠ざかる…という構造になっている。
これを二千五百年前、釈迦という人は「執着(しゅうじゃく)」という一言でひもといています。
執着があると、全然叶(かな)わないんです。
よくいろいろなセミナーで、強く願えば必ず叶うんだと教えているところがありますが、強く願って叶うようにできているのであれば、がんで死ぬ人はいません。
倒産する会社もない。
あと二ヵ月後に手形が不渡りになって倒産するかもしれないという人は、自分の家族のこれからとか、従業員の生活の問題とか、取引先にかける迷惑などを考える。
だから「絶対に倒産したくない」という思いは普通の人が何かを祈るよりもはるかに強いはずです。
それなのに倒産する会社が相次ぐというのは、要するに、希望して念じたことがそのように起きるわけではありませんよ、ということです。
では、望みが叶うのはどういう仕組みになっているのかというと、それは「執着しない」ということ。
執着しないと望みが叶うことがある、という仕組みなんです。 小林正観