社長ブログ

運のいい人は品のある行動をとる

2020.11.30

常日ごろ、品のある行動を心がけること…。

これが「ここぞ」という勝負のときに効いてくる場合があります。

たとえばドアの開け閉めを静かに行う。

お店で支払いをするとき、ていねいにお金を扱う。

やむおえず車のクラクションを鳴らすとき、何度もしつこく押さないようにする。

親しい人にもていねいな言葉遣いで話す。

このような、日常生活のあらゆる所作に品があるかどうかを意識するのです。

というのは、品のある行動がよい結果を生む場合が少なくないからです。

それを証明したのが、ゲーム理論の「しっぺ返し戦略」です。

しっぺ返し戦略は、ゲームを行う際に「基本は相手と協調路線をとり、相手が裏切ったときには裏切り返す、しかし相手が協調に戻ったらすぐに協調する」という方法で戦うともっともお互いの利益が大きくなる、というもの。

つまり、先手を打って勝とうとするのではなく、相手の一歩後を行く。

えげつない戦い方をするのではなく、社会性のある品のいい戦い方をするのです。

それが結局はお互いの利益につながります。

この戦い方は、私たちの日常にも十分に応用できます。

たとえば部下に仕事を頼むとき、上司に休暇願いを出すとき、夫に家事の分担を頼むとき、隣家の騒音に困り、やめてほしいとお願いするとき。

自分が有利になるように先手を打って勝とうとするのではなく、社会性のある品のよい行動で最終的なお互いの利益を狙うのです。

突然、隣家の人が「うるさい!」と怒鳴り込んできたら、何だかよくわからずともこちらもカッとなりそうですが、「すみませんが、実は音が気になりまして…」とていねいに言われたら聞いてみようという気になります。

粗野な振る舞いよりも、品のある行動のほうが人の心を動かすのです。