ポール氏は、「日本一自己肯定感の高い不動産投資家」と呼ばれている、生粋の日本人。
顔が濃くて外国人風なことから、学生時代にこのあだ名をつけられたという。
ポール氏は「プラスの言葉について」こう語ってます。
『何かを話すとき、最初に聞こえるのは自分です。
自分の口から放たれた言葉は自分の耳に入り、自分の脳に届きます。
その言葉は潜在意識に刷り込まれます。
自己肯定感の上がる言葉を使って一番得をするのは自分です。
僕は毎日のように自分のやりたいことを考えたり、しゃべったりしています。
そして毎日、何回も「僕ちゃん天才だ」と言っています。
すると本当に天才になっていくのです。
朝起きたら「朝から最高」「天気もいいし絶好調!」と声に出して言ってみることです。』
『日本人には、失敗を絶対にを許さず、一度失敗すると、徹底的に叩きのめすという国民性があります。
アメリカは再起を認め、チャンスを与える国なので、たとえ破産しても、他人とは違う経験をした人として認められる部分があります。
その代表がアメリカ大統領のトランプではないでしょうか。
彼にはスキャンダルなどもありますし、過去に一度、破産しています。
破産してからアメリカ大統領になったわけです。
ある意味、世界のトップまで上り詰めました。
これが日本だったらどうでしょうか。
一度破産した人が、総理大臣になることができるでしょうか。
「いまの日本の子供たちは挑戦しない」とよく言われます。
しかし、これは失敗を許さない社会を大人がつくり上げてきた結果なのです。』
「奴隷から総理大臣になった男」と言われた高橋是清がいる。
アメリカで奴隷になったがなんとか逃げかえり、芸妓の居候になったり、ペルー銀山の投資に失敗したりと、山ほどの失敗や挫折を乗り越えて、結局は、日銀総裁や蔵相を務め、最後は総理大臣にまで上りつめた。
今の時代なら、その中のたった一つのスキャンダルがあっただけで、引きずり下ろされてしまうところだ。
幕末から明治にかけての混沌とした時代には、失敗や挫折を許す空気があった。
つまり、新しい時代を切り拓く維新の人たちには、強い「自己肯定感」があったということだ。
自己肯定感はすべてのパワーの源(みなもと)。