2020.08.22
二十代でやりたいことをがまんするのは辛いよね。
「俺はこうしたい」ってことがあると、どうしても焦って理論でつき進んで行っちゃう。
ところが現実が押し寄せてくると、見事に崩壊していくんですね。
若いときって、今認めてもらいたいって思っているでしょう。
お利口で積極的な子ほど、人の言うことなんか聞きたくない。
自分が入りたい会社があるのに、「お父さんの都合で違う会社に入ってくれ」って言われても、「いえ、僕の人生ですから自分で決めます」と言いたくなっちゃう。
でもね、若い時期に自分の意見を押し通すと、運がやってきません。
僕なんか自分の意見が言えない子だったらから、コント55号時代はマネージャーに言われるまま、「はい~っ」って言うだけだった。
内心は焦っていたんですよ。
「もう少し仕事は少なめにして、一つ一つの仕事をもっと大事にしたほうがよろしいんじゃないですか?」
って言いたい気持ちを何度も飲みこんでた。
でもそのうち、こう考えるようになったんです。
自分が人に言いたいことは塩漬けにしておいて、次の段階で自分が実行すればいいや、二十代は人に動かされるまま体だけ使ってよう、って。
若いときに自分の意見を押し通すと、『運』はやってこない 萩本欽一