社長ブログ

脳はあなたが勉強を始めるのを待っています

2020.07.20

脳はあなたが勉強を始めるのを待っています。

脳はやる気に満ちているだけでなく、成長できる準備がいつでも整っている器官でもあるのです。

脳を細胞単位で見てみましょう。

脳内は、「ニューロン」という特別な細胞がつながって、信号を交換し合っています。

しかし、このつながりは固定されたものではありません。

このニューロンの仕組みを、道路にたとえてお話しましょう。

私たちが学んで脳に取り入れた情報(勉強の内容や運動、お稽古の手順など)は、繰り返すたびに、強い情報となっていきます。

それはあたかも脳の中で、情報伝達のための「道路」が建設されるようなものです。

脳は最初、とにかくどんな道路もつくってしまいます。

そして徐々にその道路の使われる回数に応じて、

「この道路はよく使われるから『高速道路』にしよう」

「この道路はいらないから壊そう」

と判断し、効率よく脳を使えるように整えられていくのです。

このような脳の発達の仕方は、大人も子どもも同じです。

大人の脳内でも、スピードは緩やかになるとはいえ、その道路建設会社は仕事をし続けています。

ふだんからしっかりと仕事を与えていれば、どんどん事業を拡大して、道路建設のスピードはアップする(=脳が若く保たれる)でしょう。

これは80代になって、90代になっても変わりません。

このように、脳というのは自ら変化し、成長するという特徴を備えています。

これは「可塑性(かそせい)」と呼ばれます。

諦めなければ、その人なりのスピードで、脳はどんどん進化していく。

そして、そのスピードは上げていくことができる。

脳を動かさなければ錆(さ)びてしまうのは、機械も同じです。

再度動かすためには、動かし続けていたときの何倍ものエネルギーが必要になってしまうでしょう。

ですから大人になった私たちは、自分自身で脳の建設会社に、断続的に仕事を発注して、働かせ続けることが求められているのです。

これが、大人こそ勉強を大切にしてほしい、大きな理由です。

では、私たちがこれから、自分の思うように脳を変えていくために大切なことは何か?

それは、「知的好奇心」です。

脳の成長には、年齢も学歴も関係ない。

それが私たちの知っておくべき真実といえるでしょう。

前頭前野の刺激となる「勉強を続ける」ということは、明らかに脳の老化を防ぐ一つの方法です。

ですから、たとえば生涯に渡って勉強を続けられた方は、そうでない方と比べると、脳の老化は格段にスピードダウンするでしょう。

つまり「知りたい」「学びたい」「達成したい」といった意識を常に持っている人というのは、脳の機能が保たれるということが、もう明らかになっているのです。