社長ブログ

まさかのチャンス

2020.07.07

『イスラエルのネゲヴ砂漠にある農場は経済的な苦境にあった。

農作物を作って売る以外のビジネスに手を伸ばさなければ倒産してしまうという状況に陥った。

そこで、シムハ・プラスという技術者と組み、新しい灌漑(かんがい)システム

(*農地に外部から人工的に水を供給すること)

を販売しようと考えた。

プラスは何年か前に、同時に植えられた木々の中で1本だけが段違いに高く太くそびえていることに気付く。

調べてみると、その大きな木の根元に絶えず滴(しずく)をしたたらせているパイプのわずかな漏(も)れがあった。

実験を繰り返し、一定の時間をおいて適量の水を供給する点滴灌漑には、驚くほどの成長を促す効果があることがわかった。

点滴灌漑を使用し始めたとたん、農場における桃、梨、アンズの収穫量は劇的に向上した。

しかも水の消費量を50パーセントも低下させた。

この新しいシステムを売る会社は今や8億ドル企業だ。』

ビジネスの世界において「制約」を受けない会社など一つもない。

これは、人間の一生においても、同じことが言える。

天変地異や、疫病、戦争、事故や病気といった、まさかの坂(さか)という制約。

そして、人、モノ、金、などの制約。

「制約」こそピンチがチャンス