2020.06.08
人生なんて、「つらいこと」「嫌なこと」「悪いこと」ばかり…ではありません。
「悪いこと」ばかりだったら、気が狂ってしまいます。
「いいこと」もあれば、「悪いこと」もある。
でも、なぜか、「いいこと」はすぐに忘れてしまうのに、「悪いこと」ばかりが強く印象に残ってひきずってしまうのです。
これは、人間の遺伝子、つまりDNAがそうさせているのです。
一説では、人のすべての行動は、DNAに左右されていると言われています。
それは、子孫を残すためです。
ウィルスや菌、天敵となる動物から身を守るための本能的な働きなのです。
なぜ、「悪いこと」ばかりが心に残ってしまうのか。
それが、人間にとって、プラスのことなのか。
それは、DNAが「同じようなことがあったら注意しなさい」と言っているからに他なりません。
例えば、一度、火傷をした人は、灯を見るだけで敏感になります。
「かわいいな」と思って近づいた犬に手を噛まれる。
もうその人は、犬を見ただけで逃げようとするでしょう。
防衛本能ですね。
肉体的なことだけでなく、精神的なダメージにおいても、DNAが「忘れないように」とサインを送ってくれているのです。
だから、生きることはつらく苦しいわけです。
でも、大丈夫。
忘れてしまいがちですが、「いいこと」も間違いなく経験しているのです。
そして、「悪いこと」は続かない。
また、一見「悪いこと」と思えることも、後で考えたら、「いいこと」に結びついていたということもあります。
例えば、今の勤め先で働いているのは、別の会社の入社試験で落ちてしまった「おかげ」です。
その「おかげ」で、今の職場で恋愛して結婚できた。
つまり、「過去」の「悪いこと」は、「現在」の「いいこと」と連なっていて、結びついているのです。
もし、「悪いこと」が起きたら、すぐさま「いいこと」を思い浮かべて打ち消してください。
「悪いこと」が起きたら、「これはいいことが起きる前兆だ」と思い込むのです。