2020.05.02
「災難にあう時節には、災難にあうがよく候。死ぬ時節には、死ぬがよく候。これはこれ災難ののがれる妙法にて候」
良寛和尚71歳の時、大地震があり、友人にあてた見舞いの手紙の中の一節です。
「災難にあったら、あわてず騒がず、災難にあうのがよい。死ぬことが決まったら、静かに死を受け入れるのがよい。これが災難を逃れる唯一の方法だ」
なんとも身も蓋もない、一見冷たいとも思える文言です。
しかし、文句を言ったところで状況が良くなるわけではない。
嘆き悲しんだりしたところで、事態が変わるわけでもない。
だとするなら、我々にできるのは、文句を言わず、その事実を「ああ、そうなりましたか」と淡々と受け入れること。
それが、災難を逃れる唯一の方法だと良寛和尚は言う。
その災難があっても、松下幸之助さんのように、「わしは運がよかった」と言える人だけが神様を味方につけることができる。
そして、そのうえさらに、「その困難があったからこそ、今の自分がある」と感謝できる人でありたいですね。