2020.04.30
萩本欽一さんは、本の中でこんなことを言っている。
『うれしいとき、ほっとしたとき、人は自然と笑顔になる。
それを目の前で見ると、自分も笑顔になれます。
だから普段から、周囲の人たちを笑顔にする方法を考えて生きていれば、自分の人生にも楽しいこと、いいことがたくさんやってくるんじゃないかな。
僕たちコメディアンは、お客さんに笑っていただくのが仕事です。
浅草の軽演劇で言えば、「声の調子」「言葉」「動き」、そして「話の展開」で笑わせます。
考えてみれば、これって、コメディアンに限らず、人とコミュニケーションをとるときにも大事な要素でしょ。
この四つのバランスが崩れると人間関係がギクシャクすることもあるし、不用意な言葉で相手を傷つけてしまうこともあります。
笑いのなかでも「嘲笑」「冷笑」なんて、見たくありませんよね。
日常生活に必要なのは、気持ちのいい笑いです。
気持ちがいいと、人は自然と顔の筋肉がほぐれ、笑みが浮かんできます。
まずはこれ、「相手の頬をゆるませる」ことを目標にするといいかもしれません。
あの人の話を聞いていると、なんだか楽しい気分になるな、と』
斎藤一人さんは、出世するには「大きな声を出すこと」だという。
「おはようございます」という挨拶も大きな声でする。
大きい声であいさつする人は、「こいつの何か言うと反撃される」と無意識に思われるので、あまり怒られないという。
そして、声は「ドレミファソ」の「ソ」の音程がいい。
大きな声で、ちょっと声を高くして「ソ」の音で話せば印象は変わってくる。
そして同時に、盛り下がる言葉を言わない、ともいう。
盛り上がる言葉の反対が、盛り下がる言葉。
相手を一瞬にして冷やすような言葉だ。
すると、笑顔が消える。