2020.04.16
江原氏は、「執着」について本書の中でこう語っています。
『この世にある苦難、そのおおもとはシンプルに言うと「執着」です。
病気や金銭問題は、苦難の一例でしかありません。
たとえば病気が苦難に思えるのは、元気に飛び回っていたいという執着からです。
「死にたくない」という、この世への執着もあります。
お金のこともそうです。
いつもおいしいものを食べていたい執着。
いいものを着ていたい執着。
いい家に住んでいたい執着。
すべて執着によって作り出されています。』
執着とは、小林正観さん的に言うなら、「ものごとに良い悪いはない。そう思っているあなたがいるだけ」ということ。
たとえば「会社をリストラされる」ということも、それがいいことだとか、悪いことだ、という価値観の色はついていない。
なぜなら、「会社をクビになってしまったけど、今までの生き方を見直すいいきっかけになった、きっと、新しい道を歩めということだな、ありがたい」と思う人もいれば、反対に、「最悪だ、こんなときに会社をクビになるなんて、会社をうらんでやる。まったくツイていない」と思う人もいる。
そう思っているあなたがいるだけ、だからだ。