2020.02.27
「うばい合えばたらぬ わけ合えばあまる」
という相田みつを氏の言葉があります。
利己的な人だけがあつまり、利己的な行動の限りをつくすと、そのグループは自滅する。
うばい合えば足りぬ、と殺伐(さつばつ)として、最後はお互いに傷つけあうことになる。
それは、地獄と天国の話にもある話です。
天国にも地獄にもごちそうがふんだんにあるという。
食事の際には、長い箸(はし)を使う。
箸は、あまりに長いので、自分の口に持ってくることはできないが、相手の口には持っていくことはできる。
天国の住人たちは、その長い箸を使って、ニコニコしながら、お互いの口に御馳走を運んで、お互いに感謝しながら楽しく暮らしている。
しかし、地獄の住人たちは、われ先に、自分の口に御馳走を持ってこようとするが、一口も食べることができないため、みな殺気立って、ケンカが絶えず、怒鳴り声が鳴り響き、やせて骨と皮ばかりになっている。
地獄の住人は、自分のことしか考えない利己の人。
相手の利益になることや、相手が幸せになることなど、これっぽっちも考えていない。
「人間は利他性を強く意識することで、より利他的な生き方へと進化することが可能」だという。