社長ブログ

こころざし②

2020.02.13

渡部昇一氏は「志」についてこう語る。

『自分のためだけに生きるというのは志ではないと思うんです。

やっぱり自分が人のため社会のため、国のためにどう貢献するかそのためにどう生きるかということが志だと思うんです』

まわりの幸せを願うのが「志」。

しかし、反対に、自分のエゴの実現を願うのが、夢や希望。

「100店つくりたい」、「売り上げ100億をめざす」、「地域で一番になる」…

どれも、自分の思いの実現のための夢や希望。

こんな実験がある。

『アイオワ州立大学の心理学教授であるDouglas Gentile氏らの研究チームは、不安を抑えて気分を向上させるために効果的な戦略についての実験を行いました。

研究チームは実験の参加者である496人の大学生に対し、12分間にわたって大学内を歩いてもらったそうです。

大学生らはすれ違った人々について心の中で考えるように指示されており、それぞれ「相手に対して『この人が幸せになることを望みます』といった優しい考えを抱く」ように指示されたグループ(127人)、「相手と自分にはどのような共通点や関連性があるのかを考える」ように指示されたグループ(125人)、「相手より自分の方が優れている点を考える」ように指示されたグループ(109人)、対照群として設定された「相手の服装や持ち物についてだけ考える」ように指示されたグループ(135人)という、計4つのグループに分けられていたとのこと。

それぞれのグループは12分間散歩をしながらすれ違った相手について考え、散歩の前後に不安や幸福、ストレス、共感性、他者とのつながりといった要素についてのスコアを測定しました。

各グループのスコアを対照群と比較した結果、他者に優しい考えを抱いたグループは不安が減少し、共感性が増し、他者とのつながりを感じ、他者を思いやる気持ちが増加したとのこと。

また、相手との関連性を考えたグループについても、他者とのつながりや思いやりの気持ちが増加したことが確認されました。

その一方で相手を自分より下に見るように要求されたグループでは、感情の改善度が有意に低いことが判明したとのこと。』