2022.09.15
『人間ドックで結果がよかったとしても、何だかしょぼくれた生き方をしていたら、その人は果たして健康といえるのでしょうか。
若く見られることに執念を燃やしたり、健康診断の数値によって一喜一憂したりするよりも、私たちはもっとやるべきことがあるはずです。
体力には限界がありますが、人間としての成長には終わりはありません。
私は、養生が大切だと常に言っていますが、死んでも自分を高め続けるのが本当の養生です。
哲学者の池田晶子さんは、「池田は死ぬが私は死なない」という名言を残して旅立って行きました。
四六歳という若さでした。
若くして旅立つことを嘆くこともなく、死んでも自分を高めるぞという強い意志を、私はこの言葉から感じます。
年を取って何が悪い!
病気で何が問題だ!
老化や死を恐れ、おどおどしながら十年長生きするよりも、老化も病気もまるごと飲み込んで勢いよくあの世に飛び込んで行く。
そんな覚悟をもって生きたほうが、充実した人生を送れるのではないでしょうか。』
中村天風師はこう語っています。
『一度だけの人生だ。
だから今この時だけを考えろ。
過去は及ばず、未来は知れず。
死んでからのことは宗教にまかせろ。』
私たちのこの世界は、どこまで行っても、今しかありません。
未来ばかり夢見ている人や、過去ばかり思い出している人は、今がおろそかです。
この今という時間を、楽しみ、味わいつくす人に、幸運がやってきます。
今、ここをワクワクしながら生き、自然治癒力を高めたいと思います。