社長ブログ

終わり良ければ総て良し

2022.08.23

本田宗一郎氏のお言葉より…


■自分では若いつもりで、飛行機を操縦したりオートバイをすっ飛ばしたり、派手な色柄の服を着て喜んでいるが、私は要するに80近いジジイである。

世界のジジイ経営者同様、このジジイも、おれはだてに年をとっちゃいない、若い者が真似できない体験をしてきているし、いろいろ見てきている。

そうした知恵はきっと役に立つはず…と思わくもない。

それを認めた上で、私は老人は社会の一線から早く身をひくべきだと考えるのだ。

理由は、今の世界というものは年寄のほうが世間知らずだからだ。

昔は若い人を世間知らずといったものだが、現在は逆。

急激な世の中の変化に、もはや老人はついていけなくなっている。

■飛行機っていうものは、太平洋を無事に飛んできても、羽田の着陸でひっくりかえりゃそれでおしまいなんだ。

オレはもと飛行機屋だろ。

人生の着陸だけは立派にやりたいと思っているよ。

社長を後のものに譲ってからだって、オレ自身、まだ1万メートル上空を飛んでいると思っている。

けれどね、やっぱり同時に着陸のことも考えないわけないだろう。

飛行機乗りの鉄則は終わりよければすべてよしだ。

オレは今まで、自分のためにムキになって働いてきた。

もうこれからは、カネも名誉もいらん。

他人に喜ばれることをしたい。

それだけだな。