社長ブログ

誰のために

2022.08.12

野田塾という塾が名古屋にあります。

その塾では学習の成果を測るため、定期的にテストをしています。

その塾のある先生はテストが近づいてくると、いつも生徒たちに「みんな、テストでいい点を取りたいか?」と尋ねます。


「取りたい」と答えると、「何で?」と尋ねます。

生徒は「うれしいから」と答えます。

「誰がうれしいの?」と聞くと、必ず「自分が」と言うそうです。

さらに「自分だけ?」と聞くと、「うーん、お母さんかな」と。

これも必ず同じ答えになります。「お父さん」という声も上がりますが、だいたいここまでは、みなパターン通りに答えが決まっています。

そして、さらに聞くのです。

「それだけ?」

「学校の先生」

この時、その先生は自分を指して「まだいるよ」と言うと、「あっ、○○先生」と言ってくれるのだそうです。

すると先生は、ありがとうと言って握手を求めるのです。


「ということは、君たちがよい点を取ると、周りの人を幸せにできるということだね。おうちの人、クラスの仲間、近所の人もそうかな。

すごいとほめられるかな。お小遣いも上がるかな。みんながんばって周りの人を幸せにしていこう」

これだけで彼らは素直にやる気を出してくれるそうです。

自分ががんばって誰かが喜ぶなら、こんな良いことはないし、その喜ぶ姿を見れば二重にうれしくなります。

欲が出るのだと思います。

そんな欲ならいくらでも出してほしいと思います。

仕事だって同じです。

似たような質問を自分に投げかけてみてください。

「あなたは仕事をしたいですか?したいですよね。なぜですか?」

「いい仕事ができたらうれしいからです」

「誰がうれしいのですか?」

「自分がうれしいですよね」

「ほかには?」

「お客さんかな」

「ほかには?」

「上司も喜んでくれるし、家族も喜んでくれるでしょう」

「そうやっていっぱいの人を幸せにできるあなたは、すごく幸せですね」

そう思いませんか。