2022.07.19
安岡先生は歴代の総理大臣の指南役といわれていますが、こう述べています。
「運をよくしようと思えば、結局、心を養わなければならない。
心を養うということは学問をすることで、したがって、本当の学問をすれば人相もよくなり、運もよくなる。
すべてがよくなる。
運も相も結局は学問にほかならないのである。
学問・修養すれば自ずからよくなる。
そこで昔から本当の学者聖賢は、相や運の大事なことは知っておるけれども、敢てそれを説かなかった」
あんたの人相はどうだ、あんたの運命はどうだ、こんなことは本当の学者聖賢はいわない。
本当の人間の運命というのは、人間学、聖賢の学問を一所懸命修めていくと、自然に一皮剥け、二皮剥けて変わっていくものなんですね。
だんだんだんだん、自分の知らないうちに運命も人相も変わっていく、それが学問の本質だ、真の学びは人間の運命も変えていく、と安岡先生はいっています。
また、運をよくするための方法には、共通項があります。
それは、まず自分を高め、磨くということです。
自分自身が魅力ある人にならなければ、「運」も「人」も近寄ってきません。
まさに、安岡正篤師のおっしゃるように、「運をよくしようと思えば、結局、心を養わなければならない。心を養うということは学問をすること」。
そして、学問をするということは、畢竟(ひっきょう)、本を読むことです。
「自分の知らないうちに運命も人相も変わっていく、それが学問の本質」という言葉を胸に刻みたいと思います。