2022.07.18
誰もが驚くほどの借金を背負い、50歳にしてそこから立ち上がり、這い上がってきた矢沢永吉の存在というのは、観ているだけでも価値があります。
テレビなどのメディアを通して彼の姿を観、あのどん底から這い上がってきた人の言葉だと思って聞くと、非常に重みがある。
1回の失敗で諦めたり、やり直しのきくことなのに投げ出してしまったり、最近の若い人は何かに必死に食らいついていくという精神が減ってきているように思う。
失敗しなければ、ひどい目に遭いさえしなければ、ほどほどでいいといういまの風潮のなか、私たちは皆、自分のなかに、何%か「矢沢永吉」を取り入れて、生きていってもいいのではないだろうか。
そして、苦しいとき、くじけそうなときは、「このたび私は○○の役を演じることになりました」と自分に向かって言ってみよう。
目の前の試練が少し楽に感じられるようになるに違いない。
《「ほどほど」なんてクソくらえ》
34憶の借金を背負ったとき、酒浸りになっていた矢沢氏に奥さんのマリアさんは
「お酒もいっぱい飲んだでしょ?飽きたよね?たしかに大変な額だけど、矢沢永吉が本気を出したら返せないお金じゃないから」
と言ったといいます。
それに対し、矢沢さんは「マジで?」と3回も聞き直したら、
マリアさんは「マジで!」と答えたそうです。
それを受けて、矢沢氏は「これは映画だと思えばいい」と思いなおしたそうです。
矢沢永吉は今年(2022年)、72歳。
ジムに通い、筋トレをかかさず、腹も出ていない、正真正銘のロックンローラー。
未だにライブも継続し、観客を喜ばすため、自分を鍛え、進化し続けています。
人は、それぞれの役割を天から与えられているといいます。
だからこそ…
「本気でその役を生き切ること!」という言葉を胸に刻みたいと思います。