2022.07.14
小林正観さんは、あるとき、50代の女性から相談を受けたそうです。
『「50年間、許せない人がいる」ということです。
それは、父親でした。
「どうしても許すことができないのですね」
「許せません」
「では、好きになることなんて、できませんね」
「絶対に好きになれません」
「では、最後にうかがいます。『感謝』することはできますか?」
彼女は10秒くらい黙っていましたが、その後、涙を流して、それから1時間ほど、泣き続けました。
ようやく落ち着き、最初に発したひと言は、
「感謝することはできます」
という答えでした。
人間は、50年間許すことができない相手にさえ、「感謝することができる」のです。
嫌いな人、許せない人、好きになれない人がいて、その感情を自分で抑えることができないのなら、許す必要はありません。
好きにならなくてもいい。
でも、「感謝することはできるか」を考えてみてください。
許せない人でも、3年間、感謝し続けたら、許せるようになるかもしれません。
6年間感謝し続けたら、好きになれるかもしれません。』(ありがとうの神様/ダイヤモンド社)より
「許せない」という気持ちを持ち続けることは、本当に辛いものです。
負の感情は、体や精神を痛めるからです。
「許す」ことはできないのに、なぜ「感謝」することができるのか。
それは、そのことによって、自分が成長できるからです。
「許す」ということは「受け入れる」ということです。
まさに、「子ども、妻、夫、舅、姑も、みんな受け入れるために存在している」ということです。
目の前に起きたことについて、 感想・論評・評価をせずに…
笑顔で「はい、わかりました」と受け入れていくことができる人でありたいと思います。