分を愛して、自分にいい言葉をかけてあげられるようになったら、他人にも愛のある言葉をかけてあげられるよね。
コロナ禍で長い間、人に会えなかった時期があったけど、そろそろ人と会うことができるようになってきたしね。
人に会うときは、「愛のある素敵な言葉」を持って出かけるといいよ。
「天国言葉」以外にも、口ぐせにするといい素敵な言葉はいっぱいある。
ウィズコロナの今、人を楽にさせてあげる言葉が大事だよね。
コロナ禍を不安がっている人には「もうじき普通の生活に戻るよ。 安心しな」
介護の中、疲れている人には「あなたは十分、よくやっている」
友人が何かに挑んでいるときは「君ならできる、大丈夫だよ」
何かに悩んでいる人には「そのことで何かを学んでいるんだね。経験したことはダイヤモンドに変わるよ」
このように、愛をもって人の心に寄り添っていくことなんです。
「がんばれよ」「大丈夫だよ」と声をかけると「そんなにがんばれないよ」「大丈夫なんかじゃないよ」と、答えが返ってくるときもある。
だからね、「がんばれよ」ではなく、「がんばっているよね」と言ってあげてほしいんです。
もうすでにその人はがんばっているのだからね。
また、「大丈夫なんかじゃないよ」って言われたら、「そうだよね」と言って寄り添ってあげる。
「その気持ちはわかるよ」って伝えてもいい。
人の気持ちを汲む力をつけることだよね。
仕事の場では、何より返事なんだよ。
頼まれたことを「はい、わかりました」とハッキリ伝えること。
相手に聞こえるよう、大きな声で言うんだよ。
きちんと返事が聞こえるって、気持ちいいだろ?
大きな声ってさ、意外と出せないものなの。
だから、声の大きい人って、貴重な存在になるんです。
これも相手への配慮だからね。
家族やパートナーには、ついつい嫌みや小言を言いたくなる。
言いたくなったら、あえてほめ言葉を言ってごらん。
ご主人には「今日のあなたかっこいいわね」とか、「そのスーツ似合っているわね」とか、思ってなくても言ってみるんだよ。
ほめ言葉を言っていると、相手のほうも言いやすくなるからね。
「いつも優しいね」でも、「お仕事してくれてありがたいわ」でも「笑顔が素敵ね」でもいい。
うれしくなるような言葉をかけ続けるんだよ。
これも訓練なの。
言い続けてくると、自然に言葉が出るし、いいところがすぐに見つかるようになるんです。
そして、子どもには「あなたは私の宝物だよ」「天使のようにかわいいね」 「どんなときでも愛してるよ」 こういう言葉を常にかけてあげるといいよね。
成績が悪いとか、失敗したとかで、「なんでできないの!」「こんなことしてたらダメじゃない」「本当にできない子ね」って、きつい言葉を投げるのはよくない。
地獄言葉を聞いて育った子は、天国言葉が言えなくなるの。
子どもには、天国言葉をシャワーのように浴びせてください。
そしてね、魅力的な人は「ふわふわ」したものを持っているって書いたけど、「ふわふわ」って言葉も口ぐせにするといいよ。
「ふわふわ」って言っていると、心も体も軽くなって、重荷が取れるんだよ。
愛のある優しい響きだろ?
「ふわふわ」って言ってると、我慢してきたこ とが解放されて、ありのままに行動することができるんです。
この「ふわふわ」って言葉は、これからの時代、不可欠な言葉になると思うよ。 斎藤一人