社長ブログ

どしたら喜んでもらえるか

2022.07.01

商売とは、「価値と価値の交換」です。

自分がお客様にお渡ししている価値が、自分が受け取らせていただく価値なのです。


故・松下幸之助氏は、かつてこうおっしゃっています。

「あなたが、世の中に対して提供した価値の10分の1のものが自分に返ってくる」と。


ところが、多くの人は「どうしたら儲かるか?」という問いかけを自分自身に投げかけ、それに基づいた思考を形成してしまいます。

こうなってくると、どんな名案を見つけたとしても、他者には間違いなく見抜かれてしまいます。


いや、他者からはこう映るはずです。

「他者から、できるだけ取ってやろうと思っているな」と。


だから警戒されるのです。

そして結局、上辺だけの付き合いとなっていくのです。

これでは、利益が上がらないのは当然です。

『成功する社長が身につけている 52の習慣』同文館出版

売らんかなの姿勢の人からは、誰もが一瞬引いてしまう。

それは、店に入ったらずっとまとわりついてくる店員だったり、勝手に送りつけてくるしつこいセールスのメールだったりする。

買おうとも思っていないのに、無理矢理売りつけられそうになったら、みんな逃げ出す。


人間関係で考えればわかるが、親しい関係でもないのに、何かを買ってくれといきなり言われたら、警戒され、バシャっとシャッターを閉ざされる。

何も見返りをもとめないで、ただひたすら人に喜んでもらおうとしている人は、信頼され、結局はふところに飛び込める。


「どうしたら儲かるか」ではなく、「どしたら喜んでもらえるか」という考え方を大事にしたいですね。