2022.06.11
中国の名著『荘子(そうじ)』に「櫟社(れきしゃ)の散木」という話があります。
その話のポイントは、こうです。
大工の名人が弟子を連れて材木を探す旅に出た。
すると、ある村で神木として尊ばれている巨木に出会った。
弟子がこの木を使おうというと、名人は答えた。
あの木は役に立たなかったからこそ巨木になれたのだ、と。
ほかの木は使いやすい「財あるいは材」になる木だったから、どんどん伐(き)られてしまった。
しかしこの木は曲がっていたりして使いにくい「散木」だったので伐られなかった。
そのおかげで長いあいだ伐られずにすみ、とうとう神木になれたのだ、と。
今日も生きてることに感謝♬