2022.06.09
長野県にフジゲンというギター会社があります。
この会社を創業し、たった一代でエレキギターの生産で世界一のトップメーカーに育て上げたのが横内祐一郎会長です。
横内会長が近所で行きつけの食堂に行くと、店主から突然「今日は、金は要らない。おごりだ」と言われたそうです。
理由を聞くと、店主はこんな話をしてくれました。
「あんたの会社に出前を下げに行くと、いつもピカピカに洗われて米粒ひとつ残っていない丼が棚の上に並んでいる。
しかも、真っ白でぱりっとした清潔な布がかけてある。
俺はいつも出前の片付けで汚い丼を見るたびに、自分はなんて情けない仕事をしているのかと悲しくなる。
けれど、あんたの会社に行くと、俺はいつも背筋が伸びてすがすがしい気分になるんだ。
だから、今日はお礼の気持ちとして、昼飯をおごらせてほしい」と。
フジゲンの社員がこれほど素晴らしい行動ができるようになったのは、会社がまだ小さな工場だった頃から、横内会長が
「世界一の会社ならばどうするか。それをいつも考えて行動してください」
と社員に伝え続けてきたからでした。
それが「真っ白な布をかけられた丼」という形となって現れたわけです。
今日も生きてることに感謝♬