2022.06.06
感謝にはもう一つ大切な意味があります。
それは、ありがたいと思うだけではなくて、その気持ちを今度は人に返していくことによって、感謝の心は完成するものなのです。
だから「ありがたい、ありがたい、ああ、ありがたい」と言って、いつも人からもらってばかりではだめです。
感謝し、本当にありがたいと思ったらその感謝の気持ちを、何らかの形で社会に還元することが大切です。
同じ人に返さなくてもいいけれども、世間に必ず返すということです。
「感謝は返謝してこそ完成する」のです。
返謝のない感謝は、ただもらうだけの人生になる。
いつももらうことを目指してしまう。
そしてもらえないと目じりがつり上がる人になってしまう。
人に与えるということは、人から返ってくることでもあるのです。
ただ、そのことを期待しなさいというのでは決してないけれども、人は与えられたら必ず返そうとする気持ちを持っています。
どんなものでも自分がいる分だけ少しもらって、あとはどんどん人に返してあげるといい。
とにかく荷物を少なくするのです。
良きこともためないで、わかち合う心を養うのです。