2022.06.05
仏教ではお参りをするとき、両手を胸の前で合わせます。
日本人はよく「無宗教だ」と言われますが、信仰とは関係なくても、神社・仏閣を訪ねると自然と合掌します。
合掌は、もともとインドに起源があるそうですが、キリスト教でも胸の前で両手を組んでお祈りします。
その意味については諸説ありますが、共通しているのは、手を合わせること自体に精神を鎮める効果がある、とされていることです。
右手を自分とすると左手が仏様ということで、手を合わせることによって、仏様と自分が一体になるということです。
また、食事の前に手を合わせるのは、食べ物の命と自分の命がひとつになることだといいます。
他人に向かって合掌することは、本来は、深い尊敬の念を表すためにすることです。
「手を合わすれば
憎む心もとけてゆき
離れた心も結ばれる
まるいおむすび
まるいもち
両手合わせて作ったものは
人の心をまるくする
両手合わせて拝んでゆこう」
『坂村真民一日一言』より