2022.05.28
わしたちは、「偉い人になる」、「成功者になる」ことが人生の目的であるかのように、子どもの頃から意識づけられています。
しかし、本当は「一隅を照らす人」になることこそが、人生の本質です。
一隅を照らす人は、人から必要とされる人。
人から必要とされる人は、人から喜ばれる人。
すると、なくてはならぬ人となります。
一つのことを何十年か続けると、ものになります。
ものになるとは、ほんものになるということです。
まさに、「ほんものは続く、続けるとほんものになる」です。
坂村真民さんにこんな詩がある。
『鈍刀をいくら磨いても無駄なことだというが、何もそんなことばに耳を借す必要はない。
せっせと磨くのだ。
刀は光らないかもしれないが、磨く本人が変わってくる。
つまり刀がすまぬすまぬと言いながら、磨く本人を光るものにしてくれるのだ』
愚は愚なりに、鈍は鈍なりに、己を磨き続けること。