2022.05.16
お釈迦さまの十大弟子の一人である、アーナンダがあるとき、お釈迦さまにこう尋ねたそうです。
「ともに仏の道を歩む善き友がいるということは、修行の半ばを達成したと思うのですが、如何でしょうか」
するとお釈迦さまは、こう答えたそうです。
「善き友、善き仲間がいるということは、修行の半ばではなく、修行のすべてなのだよ」
つまり、「誰と一緒に行くか」ということこそが、人生で一番大事なこと。
人生の旅においては、「どこへ行くか」よりも、「そこで何をするか」よりも大事だというのです。
逆にいうなら、一緒に行く人が善き仲間なら、どこへ行っても、何をしても(何もしなくても)、楽しいということです。
また、お釈迦さまは「尊敬」についてこう語っています。
『頭髪が白くなったからとて、尊敬できる長老ではない。
ただのむなしい老いぼれである。
真理あり、他者の害にならず、自ら清め、慈しみあって、そうしてはじめて、彼は心の垢を取り除いた賢者となり、年長者として尊敬される。』
年を重ねても、勉強してこなかった人は、ただのむなしい老人に過ぎない。
いくつになっても、自らを高め、魂を磨き続ける人こそ、真に尊敬に値(あたい)する人です。
尊敬する師を持ち…
常に、善き人と交わうことができる人でありたいですね。