2022.05.02
小林正観さんは「ため息」についてこう語っています。
『主婦が家の中で「あ~あ、私の人生は、アンラッキーだ。不幸だ」とつぶやいたとします。
それを聞いた夫と子どもは、どう思うでしょう。
きっと、「自分は、妻の(お母さんの)『アンラッキーで不幸な人生』の一部なんだ」と感じるのではないでしょうか。
そして、その言葉を聞いたとたんに、体の細胞がシュンとしてしまうでしょう。
2度、3度と愚痴を聞いているうちに、やがて「あ~あ」というため息を聞いた瞬間にその場から立ち去りたくなり、
やがて、お母さんが「ただいま」と家に帰ってきただけで自室にこもってしまうようになります。』(もうひとつの幸せ論/ダイヤモンド社)より
つまり...「ため息」は、自分の心や体を蝕(むしば)みますが、同時にそれを聞かされた人たちも元気がなくなり、気分が沈みます。
「不機嫌は伝染する」と言いますが、「ため息」も伝染するということです。
「ため息」が出る時は、たいてい、「だるい」「疲れた」「やる気がでない」「気分が落ち込む」「何をしても楽しくない」というような症状があらわれます。
そして、表情が暗くなります。
明るい表情で、ニコニコして元気よく「ため息」をつくことはできません。
笑いながら不機嫌になれないのと同じです。
どんな時も、笑顔でいられるような人でありたいですよね。