2022.04.24
「ノブレスオブリージュ」という言葉があります。
19世紀にフランスで生まれた言葉で、社会的立場の高い者やトップや、リーダーは、それに応じて果たさなければならない義務がある、という欧米社会に浸透する道徳観です。
社会のために身を投げ出すこともいとわない、という覚悟が求められるということです。
つまり、私心を捨て公のために自己犠牲することもためらわないこと。
まさに、「泣き言」や「愚痴」を人前では言わず、最後の最後まで辛抱するという、やせ我慢の精神です。
上に立つ者が我慢ができなければ、部下が我慢するわけがありません。
たとえば、イベントがあり、終わってからスタッフ全員で食事をするときなど、弁当や飲み物がまだ行き渡っていないのに、上に立つリーダーが我先にビールを飲んだり、弁当を食べていたのでは、示しがつきません。
喉が渇いて、お腹が減っているのは皆同じです。
自分のことは後回しにして、先に部下をねぎらう、という姿勢が大事だということです。
それが「恕(じょ)」です。
孔子は人生で一番大切なことが「恕」だと言います。
自分がされたくないことは、人にはしてはいけない、ということです。
人を思う気持ち、思いやりです。
そのために必要なのが、『「疲れた」「暑い」「もうだめ」などの言葉を人より後に言える子になれ。』という教えです。
「ノブレスオブリージュ」という心構え…
恕の精神や忍耐力を身につけたいですね。