社長ブログ

ツキは努力に比例する

2022.04.12

よく、「ツキも実力のうち」といいます。


この言葉こそ、至言(しげん)だろうと思うのです。


生意気なようですが、30歳をすぎた頃から、私は、そう考えるようになっていました。


誰だったか、


「これほどの、努力を、人はツキといい」


と、ザレ歌にしたことがありました。


確か、スポーツ新聞で読んだ記憶がありますが、そのとき、強い共感を覚えたものです。



「私はすごく努力しましたよ」などというやつがいるでしょう。


これは日本語としておかしいんです。


努力しているかどうかを判断するのは、まわりの人でしょう。


自分が判断すべきことではない。


だから、自分は努力しているなどというやつに、本当に努力しているやつがいたためしがない。


「私はすごく努力をした」と言う人がいたとすれば、それは「自分をもっと認めてもらいたい」ということであり、「自分はこんなにすごいんだ」と自慢していることになる。


「こんなに忙しい」「すごい儲かっている」「自分は頑張ってる」というのも同じ。


本当に儲かっている人は、人には言わない。


同様に、本当に努力している人は人には言わず、ただひたすら淡々と努力をしている。


頑張っているかどうかは見ている人が決めること。


「ツキも実力のうち」


努力をするからこそ、実力が身につく。


すなわち、ツキは努力に比例する。



ひたすら努力する人に、ツキの女神はやってくる。   野村 克也