2022.04.08
「少し、損して生きる」という価値観を持つと、人生はとても生きやすくなります。
なぜなら、我々は子どもの頃から「少しでも得をしよう」と思って生きてきたからです。
競争社会の中で人より、少しでも効率よく、少しでも得をすることが善であると、教えられてきたからです。
「損して生きる」ということは…
車などが割り込んできたとき、「お先にどうぞ」と言えること。
面倒なことなどを頼まれたとき、「はい」とにこやかに受けること。
なんで自分ばかり損な役回りが来るんだと思ったとき、ニッコリ笑って「わかりました」と言えること。
すぐに得しようとする人は、スパッと切れるような鋭さがあります。
反対に、少し損するような人には、おおらかさや、寛大さや、やさしさがあります。
それは、一見すると、愚かで、鈍(にぶ)く見えたりもします。
「与えること」は陽ですが、「損すること」は陰です。
陰のパワーは目立ちませんが、実は、損することは、与えることと同じくらいのパワーがあるのです。
自分が損することで、相手にその分を与えるということですから。
人に「与えること」と同時に…
「少し損をして生きる」ことも、とても大事な事だと最近特に思うこの頃です。