2022.03.08
『例えばよく「ほめて伸ばす教育」ということが言われます。
でも、「ほめてあげる」という姿勢には、「ほめる人」の感動が感じられません。
上から目線で、心が動かされる感じがありませんよね。
一方、本当に上手に人をほめる人というのは、必ず非常に豊かな「驚く力」を持っています。
というのも、ほめる人が驚いているかどうかは、子供や生徒など、教えられる立場の人に必ず伝わっているからです。
そして、ほめる側の心に「驚き」が伴ったときの「ほめ」には、そうでないときの何倍もの力が宿る。
つまり、「驚き」には、人を導く力があるんです。
子供や生徒が何かをできるようになったときに、「え!こんなことができるのか!」と素直に驚くということ。
子供や生徒の中に、自分たちが想像もしなかった何かの存在を認め、それを自分の中に取り入れて「すごい!こんな可能性もあったのか!」と驚くということ。
そういう「驚く力」にあふれた人の「ほめ」には、人を動かす力があります。』
『人は賞賛を渇望する動物である』(田中真澄)
という言葉がある。
人は、誰かにほめられたくて仕方のない生き物なんです。
それは、別の言葉でいうと、「認めてもらいたい」「評価してもらいたい」「共感して欲しい」「肯定して欲しい」ということでもあります。
「人は、何歳になっても、どんな立場でも、きっと誰かにほめられたくてウズウズして生きている」
「ほめる力」と「驚く力」を存分に使える人でありたいですね。