2022.03.07
秀吉は運とかツキというものを信じた人物です。
ある日、一人の浪人が仕官の口を求めてやって来ました。
面談してみると、学問は十分うかがえるし、武芸も立つ。
これは拾いものと内心喜びながら“職歴”を聞いてみると、これが引っかかる。
これまで数人の主人に仕えたが、いずれも没落、今は浪々の身となったというんです。
結局、この男の採用はとりやめになったのだが、「なぜ、あれだけの人物を…」と惜しがる近習の者に、秀吉はこう答えたという。
「わしは今、大事なところなのだ。あのような男を召し抱えたら、こちらの運まで悪くなるわ」
ナポレオンの面接試問も有名です。
人を採用する際に自ら一言だけ問う。
「そなたはこれまで運がいいと思ったことがあるか。それとも不運な人生だったと思うか」…もちろん、実力の割りに不運だったと訴える者は不採用。
勝つか、亡びるか、二つに一つの別れ道を歩き続ける人間にとって、不運な男はごめんこうむるという本音であろう。
昔から運やツキは重宝してたんですね!!